連画

ってみなさん知ってますか。人が書いた絵に手を加えるとかして絵を重ねること。昨日大学の授業にアーティストの安斎利洋さんと中村理恵子さんが来て連画を体験、そして講義で連画の意味等を話してくれた。「アートとは?」という定義は人により意見が様々で、それを統一することはおそらく不可能だろうけど、俺が定義するなら、アートとは自分のすぐれた感性を表出する技術を持ち、それを他人に共有させる芸術性がある作品、ということ。絵画、写真など、これまでのアートは作成者から伝えられるという受動的側面を持ってると思うんだけど、連画は他人の作品に手を入れて改変することは許されなかった今までの「アート」とは類を異にしている。概念化されたアートとはまったく違う参加型のアートとなりうると俺は思う。写真技術の登場は、絵画を中心とする視覚芸術に大きな影響を与えたけど、連画のようなマルチメディア文化は映像をただ受け取る映像文化などにも大きな影響を及ぼす「参加型視覚芸術」と言えるだろう。今後の連画には注目していこうと思う。かなり面白いよ。