芸術の秋

ということで、けんけんが絵描いてることもあり、触発されてみたいと思います。
美術の「美」、とはなんなんだろうか。美しいもの、絵じゃなくても人の気持ちだったり誰かを想う気持ちだったり、そういう美しいとされてるものを形にしたものが「美」らしい。「美」はいたるところに存在して、衣、食、住、優先順位順に食、住、衣にももちろん存在している。ただ食べるだけじゃなくておいしく食べようとすること、それ自体が「美」になり得るんだろうね。日本人の内部には信仰心があるって言われてるけど俺はあんまそういうのは信じないし、よくわかりません。でもものを美味しく食べようとすることや家をきれいに、美しくしようとすること、服に自分にあった個性を出そうとすること、日常すべてに美を意識してるよね。本来人間は誰でも芸術家なのかもしれない。でもそれをうまく表出できる人だけがアーティストになれるんだろうね。
昨日は俺の大先生が50年サイクルで時代を考えてみろって言った。文化を特にね。今から100年前人類は初めて「翼を手に入れた」。ライト兄弟が飛行機を作ったことによって。つまりそのもっと前には飛行機雲なんて存在しなかったんだよね。江戸時代の空は今とは色も様相も違ったはずだ。でも人間の本質は変わらないって言われてる。美しいものは美しい。その昔ヨーロッパの天才、レオナルド=ダ=ヴィンチは芸術家であり科学者だった。芸術と科学の間にはそこまでギャップはなかったのかもしれない。あらゆる面に精通したプロフェッショナルだったヴィンチ。でも各分野で発達を続けて現在に来たことによって各分野が細分化しすぎてかつてのヴィンチみたいな天才がいなくなったのも事実。今の時代の天才とは何を意味するんだろうか。